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君の愛する数式

君の描く少し先の未来があって
それはもはや私のためだけに書かれた記号配列ではない。
君の描く君の世界は
もはや暗号ではなくなってしまっていて
知らない誰かの手で触られて
知らない誰かの目にさらされる。
君が出した計算式の答えは普遍的な秩序にかき消される。
私とは違う思考体系の中で化学反応の結果として処理されて
消費されていく。
君の答えははじめから君だけのものではなくて
君が君だけではない結果を導いている。

私の立っていた場所からは彼の等号は見えなかった

by eringish | 2005-02-04 00:02 | ワシ的詩文  

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