『蚤の心臓ファンクラブ』 荻原 亨

最近精神衛生上よくない本ばかり読んでしまう。
群像新人文学賞を受賞しただけあって
作品世界が完成していてかつリアルであるため
かなりダメージが大きい作品だった。

知恵子抄を現代風にし知恵子サイドから書いたような
作品である。もっとも高村光太郎の妻である知恵子
が郊外で静養していたのに対してこの物語の主人公
美智は都会の真ん中で自らの精神を崩壊させていく。

その彼女の壊れていく様が一人称であまりに
リアルに描かれていてだんだんと彼女の思考が現実と乖離していく
様子が生々しく伝わってくる、なんとも後味の悪い作品。
ただし完成度は非常に高い。

精神的にダメージを与えたい相手に勧めるといいかもしれない。
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by eringish | 2005-02-10 00:28 | 映画/小説/漫画  

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