小笠原サバイバル滞在記 序章

10月30日から11月10日まで小笠原の父島という島に滞在してました。
少し滞在記を書くことにします。

東京から父島へのアクセスは1週間に1便しかないおがさわら丸に
25時間半揺られていく方法しかありません。船の中で一泊しなければならないので、外国に行くような気分…
もとい、どの国からも行くのに一番時間がかかる島です。
私ははっきり言うと、海より山のほうが落ち着くし、
潜りやカヤックをやるといってもそこまで大好きというわけでもないので、
正直海がきれいという理由だけでこんな辺鄙なところに何回も来ないはずなのですが、
ここに集い住む人たちのマインドが超素敵で、山の植生とかも面白くて、
ついでに海もきれいなのでついつい何度も来てしまうわけです。


父島はニューカマーの多い島。
内地出身者が小笠原の海の美しさやスローライフに憧れて移住してくるパターンが多いところです。
その中心は20代から30代で、アクティブでスポーティブ、エコな人がほとんど。
彼らは島に移住し、家庭を持ち、互いに支えあって暮らしています。
アパートの家賃は内地並みだけど土地は結構安いから、若くして土地を持ち、
そこに資材を用意して自分で家を建てる人や、林を開墾して畑にして、
自分で食べる分の野菜を育てたり、家畜を放牧したりする人も。

もちろん、「町」と呼ばれる港周辺に行けばそんな暮らしとは無縁の人
もいるけれど、ここにはコミュニティーをとても大切にするマインドが
流れている気がします。
1週間に1回くらいは何人かで集まってご飯を持ち寄ってホームパーティーしたり、ディナーしたり。
有志で集まってイベントを開催したりすることもよくあります。
でも決して閉鎖的でないコミュニティーなので、少し長めの滞在をすると、
仲良くなれるチャンスがあったり、宿によっては(というか私がよくお世話になる宿は)
お客さんをお客さんとして扱うというよりは、仲間として迎えてくれる
ところがあって、いつの間にかホームパーティー状態になっていたりと
住民気分を味わうことができるところもあります。

たいていの家庭は2人以上の子どもがいるので、島は子どもがとても多く、活気づいています。
大きな子どもは小さい子の面倒をよく見るし、親同士の関係も良好なため、
子どもが育てやすいんだと思います。
あとは、学歴をそれほど重視しない人が多いので、
子どもに必要以上の教育費がかからない、結果経済的に困窮しない、
というサイクルも子育てしやすい要因のひとつだと思います。


陸の孤島なので、仕事はどうしても公共工事関係か観光関係、港湾関係の
アルバイトがほとんどで、雇用環境は決して安定したものではないのが実情です。
現金収入は驚くほど少ないはずで、それやそれを起因とする子どもの
養育費用不足とかで別れを選ぶカップルも少なくありません。
それでも島の特に山側に暮らす人たちはとても器用な人(あるいは器用になった人)が多く、
大工仕事やアーティスティックな作業(ハロウィーンの衣装やらびっくり
するほど可愛いインテリアやら自分らで作ってしまう)もこなしてしまうので
そういう面でも現金面で困る事態になりにくいのか、楽しそうに暮らしています。

無理なく、自分のできることをする。
自分の力の及ばないところは仲間に力を借りて、
礼をつくす。
そういうシンプルな生活を目指す人々に囲まれての10日間を、
少しだけ振り返ろうと思います。
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by eringish | 2009-11-16 22:33 | 遊び  

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