2009年 06月 03日 ( 1 )

 

レゾンデートル

「これが彼らにとってのレゾンデートルである」
聞きなれない外来語だなぁと思ってよく考えてみたら(みなくても)フランス語だった。
レゾンデートル、raison d'être;存在意義。

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 生きるとは何なんだろうか 
  戦うことか 守り続けることか
 
 正しさとは何なんだろうか
  踏み外さぬことか 自分だけが失わぬことなのか

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去年の今頃、仕事中に車のラジオから流れてきた
アコースティックギターとボーカルだけのシンプルなライブ演奏。
その分衝撃的に響いた。
PhilHarmoUniQueの「みちしるべ」。

映画イキガミの主題歌としても有名だが、
PhilHarmoUniQueというバンドの背骨的な作品でもあるらしい。
彼らのバンド(前身的バンド)がバラバラになりそうになったときに
なぜ彼らが音楽をやっているのか、
そのレゾンデートルとして作ったのがこの曲であるという。

私自身は映画を見ていないのでなんとも言えないけれど、
聞くところによるとまるでこの映画にしつらえたようにストーリーにぴったりくる
歌詞と効果的なメロディラインだったという。
けれど、この歌は映画のために書き下ろされたのではなく、
PhilHarmoUniQueの前身である「自由人」というバンド時代から
歌い続けてきて、日の目を見たのがこの映画との出会いだったという話らしいのだ。

なるほどとってもいい歌だと思うけれど歌詞がちょっと説教くさすぎて
音楽だけで売ろうとしたならファーストもしくはセカンドとして売り出すには
車体が重すぎてアクセルがかかりにくい作品なのかもしれない。
だから映画という後押しを受けたのはいいチャンスだったとも思う。

「みちしるべ」の発売を控えてギター兼ボーカルの人が
沖縄から札幌まで全国のラジオ局に弾き語りで廻る「みち旅」を始め、
5月20日から10月8日までに100以上の場所でわざわざ生で「みちしるべ」
を歌った、というのだからこれには「J-POPなんてたかだか商業音楽でしょ」、と
心のどこかで思っている自分もこのバンドの「伝えたい」という意志と意気込みを感じた。
現に私は札幌の車の中で彼の歌声を聞いて、こころが動かされた。

生きてるとは何か、何が正しさなのか、普遍的な答えがあるはずもないし、
考えたところでおなかは膨れないけれど、
個人的には人としてどうありたいかは絶えず問い続けることには
何かしらの意義があると思う。
地獄で生きるにしても自分に折り合いさえついていれば決して不幸だとも言い切れないように
最終的に何が幸せかを規定するのは自分がどうありたいかだと思うので。

まとまらなかったけど
この曲はいい曲です。
きっとみんなのレゾンデートル。
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by eringish | 2009-06-03 13:30 | 音楽  

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